全米で高い評価を得ているワンダーウーマンが日本で8月25日に公開する!
このワンダーウーマンの日本公開に合わせて邦訳版アメコミが2冊発売される。
この2冊はアメリカでも新規層を取り込む事を目的にしているため、今までアメコミを読んだことのない人でも楽しめるはずだ。
今回の記事ではアメコミの基礎知識の解説&その2冊の見どころを紹介する。
基礎知識
アメコミは世界を共有している!
かなり浸透している基礎知識かもしれないが、アメコミでは同じ出版社の各キャラクター達は活躍する世界を共有している。
例えばアメコミの2大出版社の1つであるマーベル(Marvel)では、スパイダーマンが活躍するニューヨークにはアイアンマンが所有するスタークタワーが存在する。
これは映画でも採用されていて、上手く活用したのが「アベンジャーズ」だ。
もう一つの2大出版社のDCも同様で、ワンダーウーマン、バットマン、スーパーマンが世界を共有している。
アメコミにおける「リブート」
もう1つ重要な予備知識が「リブート」 だ。
前述の通り、アメコミでは複数の作品が複雑に絡み合い、物語を進行していく。
したがって、ある作品とある作品の間で矛盾が生まれやすくなってしまう。
また、長年複数の作品を追っていかないと、キャラクター同士の関係性が分かりにくく、読み始めるきっかけが掴みにくい。
この2つを解消するために、アメコミでは世界観を全て再起動、つまり「リブート」することがある。
「リブート」によって、キャラクターのオリジン(誕生秘話)を現代風にしたり、キャラクター同士の関係性をリセットすることで、新規層の取り込みを狙っている。
ただし全てをリセットすることは少なく、過去の世界観をある程度維持することで従来の読者も満足させている。
おすすめの2冊
DCユニバース:リバース
DCにおける最新の「リブート」が「リバース」と呼ばれるものだ。
この「リバース」は、DC史上でも最大の「リブート」でほぼ全てのキャラクターのオリジンが変更された。
その「リバース」がなぜ起こったか?誰が起こしたのか?という最も重要な問題提起をしているのが「DCユニバーサ:リバース」。
この1冊を読んで、ネットで知識収集をしたり、関連する過去の作品を読むことで、最新のDCユニバースの世界に入り込んでいけるだろう。

- 作者: ジェフ・ジョーンズ,ゲーリー・フランク他,高木亮
- 出版社/メーカー: 小学館集英社プロダクション
- 発売日: 2017/08/02
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ワンダーウーマン:ザ・ライズ
前述の「リバース」においてワンダーウーマンにフォーカスしたのが、「ワンダーウーマン:ザ・ライズ」。
スーパーマンも上回る力を持つワンダーウーマンだが、自身ですら自分が何者か分かっていなく、自分が生まれた「はず」の神秘の島、セミッシラに帰ることが出来なくなる。
従来から使われていたアマゾンの王女というオリジンに疑問を投げかける本作は、その従来のオリジンを説明しつつ、新たな展開を見せるため、初心者の人でも入り込みやすいだろう。
映画の「ワンダーウーマン」を見る前に読んでおけば、よりワンダーウーマンに感情移入出来るはずだ。